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2026-02-19|4 min read

NVIDIAが日本語特化の小型AIモデルをリリース

NVIDIAが日本語特化の小型AIモデル「Nemotron-Nano-9B-v2-Japanese」を公開しました。パラメーター数100億以下で最高性能を達成し、しかも商用利用可能なオープンモデルとして提供されています。

個人的にこれはかなり注目すべきニュースです。これまで日本語に強いモデルは限られていて、特に商用利用可能となると選択肢がさらに狭まっていました。9Bという比較的小さなサイズながら高性能を実現しているということは、オンデバイスでの推論やコスト効率の良いデプロイが可能になります。エッジデバイスでの日本語AI活用が現実的になってきたと言えるでしょう。

小型言語モデル(SLM)の進化は、実用面で大型モデル(LLM)よりも重要になるケースが増えています。レイテンシやコスト、プライバシーの観点から、すべてのユースケースで大型モデルが最適解とは限りません。日本語エコシステムでこうした選択肢が増えるのは開発者にとって朗報です。

GoogleのAI音楽生成がボーカル対応、日本語でも楽曲制作可能に

Googleが音楽生成AI「Lyria 3」で日本語を含むボーカル入り楽曲の生成に対応しました。Geminiのチャットインターフェースから指示するだけで楽曲を作れるようになっています。

AIによる音楽生成は以前から存在していましたが、ボーカル、特に日本語ボーカルの品質は課題でした。それがチャットで指示するだけで生成できるようになったのは大きな進歩です。ゲーム開発やプロトタイピング、動画コンテンツ制作などで、仮の音楽が必要なシーンは多々あります。こうしたツールが手軽に使えることで、クリエイティブのイテレーション速度が上がるでしょう。

ただし、音楽には著作権や創作性の問題が付きまといます。学習データの出典や権利関係には今後も注視が必要です。

Microsoftの著作権問題とAI開発の課題

MicrosoftのAzure SQLガイドで「ハリー・ポッター」を使用した例が問題視され、該当ページが削除されました。2024年11月に公開されたガイドでしたが、Hacker Newsで著作権侵害の可能性が指摘された直後の削除となっています。

この件は、AI開発における著作権の扱いの難しさを改めて浮き彫りにしています。技術ドキュメントの「例」として著作物を使用するのは、教育目的やフェアユースの範囲と考えられがちですが、企業の商用サービスのガイドとなると話は別です。特にMicrosoftのような大企業が、世界的に有名な作品を無断で使用しているように見えるのは問題です。

開発者としては、サンプルデータやドキュメントの例を作る際、架空のデータを使うか、明確にライセンスされたデータを使用するべきです。「誰もが知っている例」として既存の作品を使いたくなる気持ちはわかりますが、リスクを考えると避けるべきでしょう。

テスラのロボタクシー、人間の4倍の事故率

テスラのロボタクシーがサービス開始から9カ月で14回の衝突事故を起こし、人間ドライバーの約4倍のペースで事故を発生させていることが明らかになりました。

自動運転技術の実用化には、まだ大きな課題が残されていることを示す数字です。テスト環境と実運用は全く別物で、エッジケースへの対応や予測不可能な状況への対処がいかに難しいかがわかります。

ソフトウェア開発の観点から見ると、これは「99%の精度」では不十分な領域の典型例です。人命に関わるシステムでは、残り1%のエラーが致命的な結果を招きます。AIシステムの開発では、精度だけでなく「失敗時の影響」を常に考慮する必要があります。フェイルセーフの設計、異常検知、人間へのハンドオーバーといった多層的な安全機構が不可欠です。

その他の注目ニュース

OpenAIがブロックチェーンのスマートコントラクトの脆弱性を検知・修正・悪用する能力を測定するベンチマーク「EVMbench」を発表しました。AIのセキュリティ能力を測定する試みは興味深く、攻撃と防御の両面から評価できる点が実用的です。

また、AppleがmacOS 26.4でバッテリー充電上限の手動設定機能を追加する見込みです。バッテリーの劣化を防ぐために80%充電で止めるといった運用がOS標準でできるようになるのは、長年のユーザー要望がようやく実現した形です。

まとめ

AI技術は確実に進化していますが、同時に著作権、安全性、実用性といった課題も明確になってきています。開発者としては、技術の可能性に期待しつつも、倫理的・法的な側面や実運用での限界を理解し、責任ある開発を心がける必要があります。特に日本語対応の小型AIモデルの登場は、ローカルでの実用的なAI活用の可能性を大きく広げてくれそうです。

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NVIDIAが日本語特化AIモデルを公開、Googleの音楽生成AIが歌えるように | oku株式会社